確かに僕は、あの頃に形作られたような気がする。意地とか夢とか、体の中のもやもやとしたものが、少しずつ出てくる。先輩や後輩を含めた友人関係、先生、本、そうした人間関係の孵化機に育てられた。

それぞれに、想いはそれぞれだろうけど、決して郷愁だけではないだろう。この場は孵化機なのである。エネルギーを顕在化させる、一つのシステムなのである。
旅行ではないので、仕事なので、移動は格安でなければならない。福岡・羽田の航空券、東京・仙台の新幹線、それぞれに往復ホテル代込みで2万円台、トータルでも5万円程度の交通費、近いのである。これまでの経験や交友を経営資源に、何かをしたいともやっと、考えている。
あわただしい出張から帰り、日曜日は野良仕事、玉ねぎを600本植えた。腰が痛い。早朝は霜がひどかったが、日差しが心地よく麗らか、冬麗(とうれい)と言う季語を思った。
冬麗の畑 あと100本と 背を伸ばし