2018年12月22日土曜日

連携協定、佐々町否決の件


 中核市を核として周辺自治体が連携して圏域を一つの地域としてまちづくりをしていこうというのが、今回の連携中枢都市圏のまちづくりで、手法としては中核市である佐世保市と周辺市町が、1対1で協約を結びそれを積み上げる事となる。ただ行政の仕組みによる様式美から全体を決めて連携する複数市町が一時(いちどき)に連携協約(契約)を締結する形になる。
 私はかねてより、圏域全体の構想は中核市たる佐世保市が自己の使命と責任において作成するものであり、それを基に1対1の協約の練り上げを重視して進める政策、進む自治体とどんどん進めてはどうか、と提言していた。
 あまりにも全体進行の様式美を重視するあまり、佐々町が協約締結を否決するとつじつまが合わなくなる。佐々が離脱しても大きな影響はありませんよ、と当局担当が言えば言うほど、それでは全体の枠組みを前提として佐世保市議会において長時間議論してきたことは何かという事になる。佐世保市は中核市たる佐世保市の責任において連携は重要であり、佐世保市にはその用意は十分にあります、それを言い続ければよい事で、佐々町が否決したからと言って、佐世保市までが手の平を返したようにたいしたことではありません、と言うのは自己否定である。
 そこで相手方市町それぞれの10本ほどの連携協約締結議案の中から佐々町分議案を取り下げる議案が提出されることとなった。行政としては相手方が否決している以上可能性のない議案を提出したままにすることは、ある意味では議会軽視ともなるので、取り下げる、と言う提案は適切であると思う。ただ議会としては、それを受けて議会なりの判断をしてもいいのではないかと思う。
 そこで私は緑政クラブ会派内で佐々町との連携協約締結議案は取り下げずにそのまま否決可決を諮ってはどうかと、提案した。10年ほど前からの合併への対応の経緯から佐世保市議会においては佐々町に対し良い印象を持ってない議員が多い。会派内にも多く、むしろそのまま諮って佐世保市議会としても否決して意思を表したらどうかとの意見もあった。私は逆に連携の必要性は何ら変わらないので委員会で決定している以上、そのままその議案で賛成すべきと主張した。
 これが取り下げ議案に対して緑政クラブだけが反対した理由である。私は長い時間をかけ特別委員会で決定した事、連携の必要性はみじんも変わることがなく、そのまま可決すべきであったと今も思っている。

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