2019年9月21日土曜日

これからの地域公共交通の在り方について④

ネット放送です。
http://www.sasebo-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1090

第6問
 市長に問う
車で通勤する場合、江迎から市役所を想定した場合、江迎をスタートすれば北松中央病院の先の交差点、吉井方面への車が3分の1、佐々に直通する車が3分の2の割合です。吉井方面へ進む車は吉井と江迎の町境の大渡橋で皆瀬・大野方面に3分の2、佐々方面に3分の1、となっている。バス路線はこのルートで見た場合3分の1、さらにその3分の1の交通量の方を進む。車の動きを人のニーズと考えたならば、バス路線は3分の1の3分の1ですから1割ほどのニーズに対応しているという事になります。
吉井の支所前から山を越え皆瀬大野佐世保駅のルートのバス路線が1日6往復しています。ちなみに妙観寺トンネルの直接工費は約40億で総事業費76億円、この路線の整備が行われています。また大渡橋の事業費は約39億円です。バス路線はこの115億の整備事業の道路を通らず、狭い道、踏切を通ります。また江迎から佐々に直結する道路についても相当な工事費だと思いますが、バス路線はありません。
社会資本整備と言う先人の努力とその果実を、のちに生きる私たちは活かし、地域住民の利便性向上に努め、利便性の高い地域として時代に繋ごうとしていると言えるでしょうか。市長はどのようにお考えか。


《回答》
 議員ご指摘のとおり、江迎町の北松中央病院から右折し佐々へ向かう長崎県道227号志方江迎線の道路整備や、妙観寺トンネルの供用開始は、マイカーの速達性に寄与しているところです。
 議員のご指摘を受け、改めて、バス路線につきまして西肥自動車に問い合わせたところ、江迎から佐世保駅方面、妙観寺線につきましては、運行途中で満席とならない中、一定の人口集積、需要があるところを走行することで利便性と収益性を確保しているとのことでした。
 なお、妙観寺トンネルの上の地域である、樽川内バス停から堂の脇バス停までにおいて、妙観寺峠から旧吉井町側での乗降者が延べ約80名、それ以外の佐世保市側で延べ約210名、合計で月あたり延べ300名程度の利用者がおられ、トンネルを利用することによってその沿線利用者の足に影響がでたり、利用者の新たな経済的負担が増えることが考えられます。
 ご指摘の路線につきましては、社会資本整備により都市間の移動環境の改善として速達性が向上しておりますが、公共交通における路線の検討においては、速達性だけではなく沿道住民の足、これは今後増えると予測されている高齢者の方も含めてのことですが、これらの皆様の足の確保という重要な役割を踏まえた検討が必要であると考えられます。
今後の課題として、現時点では主要なバス、鉄道の経営が安定している中で、進めるべき課題としては路線から離れた周辺部からの、いわゆる交通不便地区対策の充実を図ることで交通政策を担うシビルミニマムの責任を果たすことが肝要であると考えております。
 ここでも当局答弁案に加え市長の考えが述べられています、ビデオでご確認ください。

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