2016年6月1日水曜日

今時就職事情


わが家にも二人の就活生がいる。長男は東京の私立大工学部4年、長女は地方国立大経済学部4年である。

 地方の大学は、生活費(特に住居費)は安く済むが、就活費用は交通費、滞在費などは日常の大学生活にプラスαして、随分とかかる。東京の大学であれば、就活も日常生活の延長に過ぎない。

 就職試験はSPI試験という統一した制度がある。希望の会社にエントリーし(エントリーシートを出す)、IDなどを得てSPI試験を受けるのだが、この結果は他の企業を受ける際にも使いまわしができる。結果は公表されないが、何回も受けることができる。しかし結果は常に上書きされ、前に受けた方の点数が良さそうである、となっても最新のものが結果となる。長男は就活に入った冒頭に、希望する会社と同じくらいの難易度の他の会社にエントリーしSPIを受け、そこを通過することでSPI試験の結果を判断し、希望の職種・企業で、試験を通過し、本日6が1日より、面接の開始である。

 今日は3社の面接があり、これが数日続くのだが、1次面接に通れば2次面接となり、それが他の企業と重複する様になり、どちらを取るか、運命の選択が日々続くようである。

 長女は数社エントリーし、その都度試験を受け、何社か面談をし、いよいよ面接が始まる。しかし、6月1日の就職解禁日の今日は大学の中間試験、らしい。

 地方国立大学と東京の大学における就活へのエネルギーの差を感じる。また情報量にも大きな違いがあるようだ。と、考えると、東京の大学の方が、人生と言う時間軸で考えると、コストパフォーマンスがいい様である。

 地方の大学が生き残る道、を考えてみる。まずはその地域の公務員、金融機関、地方有力企業、それらへの就職の道を確立する。そして長期留学経験者を増やし、大手企業に対してはその海外展開の人材となることで、都市部大学に伍していかなければならない。

 子供のおかげで、大学入試の事、そして今は就活事情、いろいろと勉強になる。