2011年7月29日金曜日

尾籠な話で恐縮ですが(2)

 去年、胃カメラを何年かぶりに飲んだ。定期の健康診断で再検査が必要とのことによるのだが、結果は異常なし。今回は同じ定期の健康診断で腸の再検査となった。検便のサンプルを2日分提出するのだが、その内の1つに潜血反応があったためである。
 友人のY下社長は今や不健康の巣窟の様な状況で、健康診断ではほとんどの項目が危険水域を越えている。であるからやたら健康関係の数値やどこの病院が検査に適切であるか詳しい。胃カメラの時も福田内科を勧められ、確かに苦痛なく、難なく検査を終えた。そこで今回も福田内科で腸の内視鏡検査をしてもらうことにした。
 検査の前日、夕食後、寝る前に下剤を飲む。そして当日は朝から、何回も何回もトイレに行く。検査は昼過ぎと言うことで、1時に病院に入り、ソファーがあって、トイレがあってシャワーがある個室へと案内される。そこで2リットルの下剤を飲む。すべてを出しつくすのである。
 先般友人のI女史が、僕の勧めでこの病院で腸の検査を受けることになった。不安なI女史は、下剤を飲んだ後何回トイレに行ったかとか、度々に下々の出来事を、「尾籠な話で恐縮だけど」とワンクッション置く事もなく、そのものずばりのメールを送ってくる。そこで僕はこの話をエンドにしようと思って、官能ルポライター風に次のようなメールを送った。
 「いよいよ個室に案内された頃でしょうか。ソファー、トイレ、シャワー、狭い個室にこれだけのものを揃えると、何となく風俗を思わせるものの、そのしつらえは性欲をかきたてることもなく、むしろ厳かである。
これから2リットルの下剤をのみ、次々に押し寄せる波のような、終わりのない満ち引きを繰り返す。そして体内から放出された排泄物を、うら若い看護婦と確認し会うと言う、もし、そんな趣味がある人であれば、それはまさに恍惚の一時である。しかも健康保険が使える。今時、ソープで2時間3万円か、それと比べても、格段にリーズナブルな価格設定である。どうぞこれから更に深まり行くマニアックな世界をご堪能ください。
くれぐれも、排泄物を写メして、僕に確認を求めたりしないでください。」

2011年7月23日土曜日

尾籠な話で恐縮ですが(1)

人生50年も過ぎてくると、身体のあちこちに不具合が生じる。同年代が集まると、もっぱら、その手の話になる。Y下社長は近頃胃カメラで胃のポリープの細胞検査をして、どうやらガンではないらしいと、ホッと胸をなでおろした。一方Y本社長は狭心症と言う事でニトロを持ち歩く事になった様だ。得意のネット通販で購入したニトロカプセルのペンダントを、ワイシャツの第2ボタンを外して見せてくれた。しかしその狭心症は生来の気の小ささから来る被害妄想的なもので、病には至っていないようである。幼い頃、怪我をして真っ白な包帯をすると何となく嬉しかったように、Y本社長もニトロカプセルペンダントが嬉しそうである。
30年ほど前の事、ちょうど今の僕位の 年代の紳士との会話で、やはりその紳士も健康の話をと言うか、蘊蓄を、相づち名人の僕に対して語り始めた。「尾籠な話で恐縮何だけどね…」、で始まったその話の内容は覚えていないが、尾籠な話で恐縮、と言うフレーズを辞書的な知識では知っていたものの、こうもさりげなく、日常の会話の中で聞いたのは初めてで、その紳士に、大人の教養を感じたものである。
先般、腸の内視鏡検査をしてもらった。その経験談を話すに際しこの「尾籠な話で恐縮何だけどね」と語り始めようとチェレンジしたが、何となく言葉が浮いている。尾籠な話で恐縮ですが、肛門からカメラを挿入し、大腸の先まで見るんです。

2011年7月7日木曜日

Androidが馴染んできた。


画面の鮮明さ、使い勝手、遊び心、そうした点においてはまだAppleの方がリードしている様に思える。ただこのSHARP製のインフォバーA01はそれをけたたましく追撃する名機を予感する。あとはAndroid対応のアプリをどれだけ充実させるかと言う事だろう。何せAppleは一社で一製品、対してAndroidは製造会社が多い。厳密にはAndroidと一括りには出来ない。Android対応のアプリでも製造会社の製品によっては不対応あるいは不完全対応で、その点でアプリの進化が遅い。
カスタマイズしながら、大分と手に馴染んできた。

2011年7月2日土曜日

ガラスマ


携帯をスマートフォンに替えた。インフォバーA01、今のところAUの一押し人気機種である。iPod touchに始まってiPad2と使ってきて、Appleの使い勝手の良さに慣れ親しんできた身には、Android携帯は少々気難しい、小難しい。さてさて、どこまで使いこなしきれるか。
 通話料無料のSkypeは、使い勝手がいい。車のハンズフリーにも対応し、友人との取り止めのない長電話には最適である。
 6月28日は18回目の結婚記念日であった。一日過ぎた29日の朝、妻は、あら、大事な日、忘れとった、と言った。僕は、結婚記念日やろ、30日、明日ばい、と言った。
 何ば言よっと、28日よ、と妻は言う。女性の記念日に対する感覚は格別であるから、それは28日である事は間違いない。
 そうね、と僕は言い、ただ、ふと、その記念日を忘れる事と、間違った日をしっかり覚えている事、どちらが罪深いかな、と考えた。いろいろな人に尋ねてみた。ウゥ〜ン、みんな、唸って、答えは出ず---