2011年3月24日木曜日

春なかば・・・③

 九州大学の工学部は全期間を通して伊都キャンパスでの学生生活となる。田舎である。学研都市駅周辺に居住する。学生マンションを確保した。家賃は共益費などを入れて45,000円ほど。妻などは早く決めなければ物件が無くなる、などとあちこちからの情報で僕に小言を言うのだが、全国的に、大東建託などの過剰供給もあり、物件は余り気味であるとの、その道のプロとしての確信が僕にはあった。21日、休日の月曜日、学研都市駅のビル内に設けられた臨時の紹介センターに行った。物件はやはり余り気味で、空室が目立つ。学生物件はこの時期に決めなければ、一年間空室である。空室にさせるよりもと言うことで、物色する一方で、家賃が5000円、7000円と下がりつつある。まあまあの新築物件を、ほどほどの金額で決めることができた。
 長男は相変わらず遊び呆けている。早く独り暮らしをさせなければ・・・。
 長男の大学受験、次男の北高受験で、「受験」にいささか詳しくなった。「県北地区進学指導評論家」の肩書で質の高いアドバイスができそうである。と言うのも、大学受験の仕組みは複雑でその知識のあるなし、また少しでも早くその知識を得ること、これは将来に大きな差を生む。
 ちなみに高校進学編。たまたま次男は、兄姉、ましてや両親が西高であることから、単純なあまのじゃく精神などからか、北高を選んだ。長男の大学受験の友が北高にもいて、北高の大学受験の状況をよく話していた。東大を15人ほど受験するらしいなど、長男の言葉を借りれば「今年の北高は半端じゃねぇ」と言うことで、今年に関しては長崎県下公立高校偏差値トップの長崎西高(偏差値72、ちなみに星雲高校は偏差値74)を上回る勢いであるとのことであった。佐世保北高、東大合格者8名(内現役6名)、対して長崎西高3名、と言うように下馬評以上の現実の結果が出ているようだ。長男の受験の友の話では「2年生はもっとすごい」とのことで、おそらくこれから、北高ダントツ時代が、佐世保教育圏では形成されるものと思われる。

2011年3月16日水曜日

春なかば・・・②

 長男はQ大への関心をほとんど示さない。入学のための書類もほとんど僕が書いた。本人は突然、原付の免許を取りに行くと言いだし、参考書を買い、2日ほど読んで、どうせ落ちるだろう、「原付って馬鹿にするばってん、道路交通法、ぞ。簡単にいくもんか」と不合格を期待した僕の予想を裏切り、大村の試験場へ行って、あっという間に合格し、免許証を持って帰ってきた。何ぞ、禍とならざるや、心配の種がまた増えた。原付乗りまくり、遊びまくり、友人の家に泊まりに行ったかと思えば、わが家に20人近くが押し寄せ泊まっていった。事故を起こさなければいいのだが、いつの間にか黒髪は茶色になり、赤くなり、左耳たぶにはピアスが輝く。「大学生になって、一人暮らしをして、自立してから、好きな事をせろ」と注意し、それ以上は腹が立ったが、爆発するのをぐっと押しとどめた。
 次男は迷いが尽きない。北高、行きたくないな~、と突然言い出す。まあ、合格してから考えよう、と言い、そうか、あまり試験の出来が良くなかったか、と思う。ひどく落ち込んでいる。悪魔のような長男が家を出たら、次男としっかりコミュニケーションをとって、たくましい人間にしなければ何ぞと思う。次男は中学校の期末の定期試験程度の勉強で、北高受験に臨んだ。本人にとってはそれが普通のことではあるのだが、Q大に合格した長男を始め夫婦、長女、家族5人の内本人以外は全員、こりゃ、落ちるな、とその後を心配していた。が、合格した。こいつは頭がいいのか、運がいいのか。北高へ行ったら勉強はほどほどにサッカーに力を入れ、体と心を強くしなければ。打倒西高サッカー部、で親子で燃えてみようと思う。

2011年3月9日水曜日

春なかば・・・

 昨日、今日で高校入試、受験戦争最終段階である。長男の大学受験はほどほどで、親としては満足であったが、息子にしてみれば筆舌に表わしがたい何とも複雑な思いのようである。
 結果は第一志望のW大に不合格、滑り止め明治大学はセンター利用試験で合格したものの2月末の期限に入学金を納めることなくけっ飛ばし、昨日、国立のQ大学の結果を待つこととなった。本人はW大および東京方面への思い断ちがたく、Q大へ合格しても行かないと試験前からほざきまわっており、そのことを考えると腹も立ち、心配でもあった。Q大の試験の日は春の朗らかな日で、車の窓を全開にし、滅入った頭を薫風で癒していた。ついついスピードも出すぎ、考え事は結論が出る前に、白バイのサイイレンで遮断された。スピード違反、15,000円なり。
 おかげさまでQ大工学部に合格した。とりあえず入学する、来年のW大チャレンジを継続するかどうかはQ大生として一人暮らしをスタートしながら、考えなさいということで、話をまとめた。
 次男、高校入試、淡々としている。一日目が終わり帰宅して、勉強をするわけでもなく吉川英治の「宮本武蔵」を読んでいる。気合を入れて勉強をしている、そんな雰囲気はついぞ一度も見たことがなかった。心配で心配でならん・・・