2013年6月25日火曜日

六月は・・・

冷たい冬から春になり、凍りついた心も解放され、弾み、しかしやがてじめじめとした梅雨を迎える。浮ついた心が行き場のない陰に籠ったり雨に叩かれ厚い雲に押し潰されたりする。心にぽっかり空いた穴、穴と呼ぶにはあまりにもでかい。心以上にでかい穴が心に空く。空に形容できるくらいでかい、重く灰色の6月の空のようだ。
 太宰治もこんな6月に心中した。4、5、6月は統計的にも自殺者が多い。
相変わらず、僕らしい、凡庸で素直な句である。自分的には、好きだな、と自己満足する。
 そんな6月、瞬間的に富士山登山を思い立ち、PCで検索し、空きを見つけ申し込み、飛行機を手配した。実はここ4、5年、富士山に登らねばとの使命感は焦燥感にさえなりつつあった。3人の子供の最後の高3生が7月下旬から、1週間、学校の勉強合宿に行く。富士登山を今まで実現できなかった理由は多々あるのだが、長男長女が大学、次男が合宿と言う、かつてない時間の余裕ができて、その事に気づいたら、すべての予約を30分で完了した。
 これからの人生の為に、雲を突き抜けて見ようと思う。六根清浄六根清浄、唱えながら、青い空に向かっていこうと思う。

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