2014年8月11日月曜日

原点に帰る!

 会社を起こして22年になる。起業が比較的容易なこの業界では、常にライバル会社が現れそして消えていく。正確に表現すればライバル会社が現れ、それらと共に生存を競い、優勝劣敗、どうにか弊社は22年の社歴を歩んだという事である。徒手空拳の出だしは何もなく、ただ生命力だけ、露と消え去るリスクは一番高い。社歴と共に信用は増し経験・人材・技術も蓄積される。何となく、これまでもそうであったようにこれからも継続しそうな気もする。「ゴーイングコンサーン」(企業が継続することの価値)と言う考え方があるが、継続することに価値があるとすれば、継続が途切れる、倒産するリスクと言うのは継続と共に日々拡大していくという事でもある。まして、日々、経営者の生命力が磨滅していく。
 地主から遊休地を任され、草を払い、看板を作り、かつてそんな一連の作業を一人でやっていた。更に当時はワープロでチラシを作り、輪転機で刷ってポスティングをした。まさに生きる力にみなぎっていたように思う。今、そのパワーが体の奥底から湧いてこない。そんな大きな会社になったわけでもない。裕に遊んで暮らせる大金を手にしているわけでもない。欲がないと言えばそれまでではあるが、この一段落感、これが自分自身、情けない。「北野君、この土地売ってよ」とお付き合いの社長に言われた。廃業で資材等の置き場所として確保していた土地が不要になったのである。看板を作り草を払い、チラシを作る、久々に、全部自分でやることにした。
 結婚し3人の子供が生まれ、成長し親元を離れた。色々な局面で否応なく一段落感が押し寄せてくる。子育てのために封印していたはずの野心は、いつの間にか霧消している。子供やまだ見ぬ孫の成長や活躍を頼りに生きる好々爺になってしまうのか。
 今一度原点に帰り、「頑張れ、俺!」と自分自身を叱咤激励し、人生集大成の20年を過ごさねばと思う、今日この頃である。
 
 

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