2012年11月2日金曜日

頑張って 子等に語る 居待月

 朝、7時過ぎ、家を出る時、西の空にやや満月を過ぎた月が、明るい空に浮かんでいた。スマホに「月読君」と言うアプリがあって、さっそくそれを見てみた。11月2日の月、満月に対しての比率が90.8%、寝待月と呼ばれる。月の出が19:26、月の入りが9:54、で、ふとここで気付く。今朝の月は今日の月ではなく、昨日11月1日の月、である。月の出は18:39、月の入りが今朝の9:06、この月は居待月と呼ばれる。この前日の月は立待月、17:56の出、である。立待月から居待月、寝待月、さらに更待月となる。何ともロマンティックなネーミングである。実に美しい。
 暦は今日から五十四候楓蔦黄(もみじつたきばむ)が七日頃まで。そして二十四節気霜降(そうこう)は立冬(りっとう)となる。ここ数日寒い日が続く。もうすぐ立冬と聞けば、さらに寒くなる、えっ、もうそんなに寒くなると、と衣替えの準備の遅れに気づかされる。
 長男長女、受験追い込みにも力が入ってきた。決められた日限に決められた事をクリアして行く、人生はその繰り返しの様である。ここで受験を経験する事はその習慣の基礎を作る事に意味があるらしい。結果によらず、ここで努力しないと、永遠に、決められた日限に一定以上の成果を上げきれない人間になるそうである。子供が学校から持ち帰ったプリントに、先生が書いていた。何となく、分かる、そう思う。
 朝、玄関を出て、車に乗り込む子供。ふと顔を上げ、「あ、月」、と言う余裕もない。むしろ朝の居待月が、行ってらっしゃい、頑張れよ、と語りかけているような気がした。

0 件のコメント: