2011年5月15日日曜日

引越し 一人でやりきれるか・・・



この年になるといろいろな物事を余裕を持って見る事ができる。それは客観的に見る事でもあるし、またむしろ主観的に捉えるという事でもある。つまり、客観的には悲惨であったり、深刻であるような事も、それをコンテキストの中で捉え、それまでに人生において培ってきたリテラシーを通して見れば、人生も半世紀を超えてくると、生活上に起きる問題は、人生のスパイス、味わうべき事ごととして捉える事ができるようになる。
  もう一度受験をしたい、頂点を目指したい、何と素晴らしい事であろうか。であれば中途半端に大学と掛け持ち自炊生活をしながらよりも、予備校の寮に入り徹底してやった方がいい。アパート代や買い揃えた家財などが無駄になる、また引越をしなければ、お金がかかる、いろいろと問題はある。課題解決は人生のスパイスである。
  で、家財を撤収しなければならなくなった。引越屋さんに頼むと約6万円。ふと、自分、一人で出来ないだろうか、チャレンジすべきではないか、と思った。しかし、冷蔵庫や洗濯機、大きめの家具など、どうしても一人では運べないものもある。わが子に、2時間程手伝いに来れないか、とメールをすると月曜日に試験があるけん無理、と無味乾燥の返事がきた。よし、自力で、と頭の中で作業をシミュレーションして見る。自動販売機の本体を運搬している光景が頭に浮かんだ。そう、あの運搬具があれば、と思い当たる。ナフコに行って、いろいろと店員に相談し、それがハンドローラーと言う品物で、ナフコ今宿店に在庫がある事がわかった。引っ越すアパートのすぐ近くである。運搬はこれで解決、続いてそれをどうやって軽トラックの荷台に載せ揚げる事ができるか。ずり上げる、しかない。腕力で差し上げる事は無理、品物の背中を荷台の後ろにくっつけ、背中を滑らせてずり上げるしかない。そこで品物の背中が痛まないよう、ずり上げがスムーズになるよう端材4本で「井」型の道具を作った。それを荷台に立て掛け、下の方の横棒に品物を載せかけ、ずり上げる。
  運搬も積載も比較的簡単に終了、ただ何分にも一人の仕事、養生しながらの作業であり、3時間程かかった。往復に5時間、作業が3時間、昼食を抜いてダイエットをかね、ある意味楽しく作業を行った。

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