2013年4月1日月曜日

外濠の桜

息子の入学式が午前中に終わり、飛行機の出発時間までまだ相当時間がある。ふと外濠の桜をくぐり母校へ行って見たくなった。日吉から武蔵小杉で乗り換え湘南新宿ラインで新宿駅、そこで立ち喰いソバといなりをたべ、総武線に乗り市ヶ谷で降りる。スタバでカフェラテをテイクアウトして、散りゆく桜の下でベンチに腰を下ろし「北野国から」を書いている。
ー 武蔵小杉ってそんなに良かったっけー
ここには母校の付属高校と体育館やグラウンドなどの施設があり、当時渋谷から東横線に乗り換えて週に一回、体育の授業に通っていた。長男が日吉に通うという事で、この武蔵小杉に住む事になった。今回の上京では、ここを拠点に千葉や埼玉の親類にご挨拶に行ったのだが、武蔵小杉から船橋まで乗り換えなしの直通、また浦和までこれまた乗り換え無しの直通、羽田空港からも京急で品川に出てそこで乗り換えるだけ、それぞれに所要時間も相当に短くなった。武蔵小杉の便利の良さにただ、驚くばかりである。
ー東京の駅の立ち喰いソバは、どこもうまいなー
今朝、入学式に向かう時、駅のそばの松屋で朝定食を食べた。350円程。ご飯に味噌汁、漬物、卵、冷奴、海苔も付いた立派な朝食である。しかし海苔が薄い、空調の風で飛びそうになった。息子言わく、「金持ちはこう言うところ、来んよね。慶応、いっぱいよね、そがん人」。「そうね。向こうにもおらすけんね、そういう人は」、ふとM田社長の顔が浮かぶ。大野にすき家ができた頃、僕は美味しくて美味しくて、相当に、通った。飽きるまで突き進まなければ気が済まない質でもあるのだが。そんな時期のある時、M田社長は真顔で、「こんなとこで、どがん人間が食べるとやろか、まずかやろね〜、折角の食事やけんちゃんとしたとこ行けばよかとに」とのたまわった。「エッ、ヨシギューとかも行った事なかですか」、僕はあえてすき家よりも格上のヨシギューを出して牽制したのだが、M田社長は顔をしかめたままであった。
18歳で初めて上京はした時、駅の立ち喰いソバの人集りに相当な違和感を覚えた。ガツガツしてて、下品でかっこ悪い。それを食べれる様になるまで1年ぐらいかかった。何時の間にか、と言うか多分卒業して田舎に帰ってからだと思う。あれは実に美味しい、見事だ、と思うようになったのは。博多の駅などのホームにうどんがあったりする。そんなのを食べて見ても、記憶で食べ比べている、つくづくと東京の駅の立ち喰いソバは、どの店も美味しい。さっき食べたのも美味しかった。
さて母校に行ってみるか。お濠の向こうには中央大学もできている。



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