2018年9月25日火曜日

インバウンド対策について③


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  日経8/17「クルーズ船 異変」の記事がありました。中国からの大型クルーズ船の寄港が九州において15%減少しているという事であす。その原因は、3泊ほどの旅程でかつては4万円以上であったものが過当競争で1万円程度から手に入るようになった、と言う事で、要するに、その分クルーズ船旅行という商品が陳腐化して魅力がなくなってしまった、と言う事です。また一方でツアーではなく個人旅行を選ぶ人の増加もあり、数千人単位で乗客を確保するのが難しくなったとも指摘してあります。



問3

団体管理囲い込み・バックマージン型のビジネスモデルについては受け入れ側においても懸念がたびたび指摘されたが、利用者側:お客様においても満足度が低いようだが、何らかの変化の兆しはあるか。



観光商工部長回答

現在、佐世保港に寄港する国際クルーズ船のほとんどが中国発着となっています。

この中国発着クルーズ船の寄港地ツアーとしては、展海峰や九十九島パールシーリゾート園地、弓張岳、西海橋等、市内の無料観光地を散策した後、市内外の大型免税店への立ち寄りが含まれるコースが多く、この免税店での売り上げからのバックマージンによりランドオペレーターが手配する貸切りバスなどの費用をまかなうというビジネスモデルで成り立っていることから、免税店立ち寄りは必須の行程になっています。
一方で、中国人観光客の爆買いが沈静化し、海外個人旅行いわゆるFITのお客様については、日本文化体験などのいわゆるコト消費への移行が進んでいると言われており、クルーズ船社や中国旅行社、また一部のランドオペレーターからも、現在のビジネスモデルからの脱却を望む声も挙がっております。
このような状況の中、8月20日には、観光庁主催による「クルーズ着地型観光に向けた意見交換会」が開催され、本市からも出席し、寄港地が抱える課題や問題に関して、ランドオペレーターも含めた現状の報告と意見交換を行ったところです。
しかしながら、現行の免税店等からのバックマージンにより成り立っているカジュアルクルーズ船ツアーバスのビジネスモデルに代わるものは、本市に寄港する中国発着の大型クルーズ船においては、未だに確立されておりません。

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