2019年9月17日火曜日

これからの地域公共交通の在り方について①

ネット放送です。
http://www.sasebo-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1090

第1問
 市長に対して
 先の6月議会において子供の医療費無償化や補助の現物支給や償還払いの議員からの質疑に際し、市長は国がナショナルミニマムとして取り組むべき課題であると述べられた。日本の国全体が人口減少している最中に、地域間競争として近隣の自治体がこうした政策を競うことで地域内人口を増やすという事は、資源の有効活用とは言えず、市長の考えに私も同感である。ただナショナルミニマムという考えの一方にシビルミニマムという考え方もある。市が責任を持って実現しなければならない事、をどのように考えるか。
そのシビルミニマムの考え方の中で、地域公共交通に対しての行政の役割や責任をどのように考えるか。具体的な例として、市のある職員さんは大村氏から佐世保市役所まで通勤されていて交通費は840円だそうです。一方私が住む江迎町から佐世保市役所まではバスで1,050円、MRで1,010円です。自分の住む町の市役所に来るコストとして、この金額をどのように考えますか、特にシビルミニマムとしての地域公共交通の責任について、市長の考えをお尋ねします。


《回答》  
 料金の違いにつきましては、長距離大量輸送が可能で都市間交通としてのJRと、輸送量が限られる一方で都市間交通とフィーダー的な運行も可能なバスの役割の違い、また運行コストの違いなどによって生じていると考えられます。
議員ご質問の公共交通におけるシビルミニマムの考え方としましては、市としての責務としては、市民のそれぞれの生活圏からの移動環境を確保することと考えております。これに加えて公共交通が継続するように利用する地域住民、また公共交通の運行を担い、サービスの向上、運賃の低廉化に向けた努力検討する交通事業者、この三者がそれぞれの立場で公共交通の維持を担っていくことが重要だと考えております。
このために地域交通を持続可能なものとして担保するため交通事業者、利用者等の協議により再編実施計画が策定されており、今後とも繰り返しこの計画を策定することで、移動環境を確保することとしております。
その中で利便性や、議員ご指摘の料金体系などについても検討課題としたいと考えております。
 ここで当局が用意した解答案に加え「バス会社に対しそうしたことの改善や提案を再三行っている」との趣旨の市長の答弁が加わっています。ぜひビデオでご確認ください。


第2問
 地域公共交通優良団体国土交通大臣表彰を受けたがどういう内容か。
 市バスと西肥バスの一体化は構想の完結なのかスタートへの条件整備なのか、どのように考えるか。


《回答》
 地域公共交通優良団体国土交通大臣表彰の趣旨としましては、地域公共交通に関する取り組みが他地域の模範となるような顕著な功績がある団体に対して国土交通大臣より表彰されるものであります。 
議員ご案内の「佐世保市地域公共交通活性化協議会」の受賞に関しましては、市の公共交通政策のマスタープランに位置づけられる「佐世保市地域公共交通網形成計画」の策定に至る協議から、地域公共交通の維持のためのバス運行体制一体化を提案され、地域関係者の合意のもと、バス路線網再編の実現に係る一連の活動が評価されたものでございます。
 続きまして、今回のバス運行体制一体化につきましては、将来にわたって持続可能なバス事業を維持するためのものであり、今回の一体化のスタートを基に様々な実施計画の事業を展開することとなります。

0 件のコメント: