2019年9月24日火曜日

これからの地域公共交通の在り方について⑥

ネット放送です。
http://www.sasebo-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1090

第8問
 低廉迅速な都市軸交通を形成し、次にはそこにアクセスする手段です。都市核及び地域核の中での交通不便者対策はデマンドタクシー、豆バスなどが考えられます。近隣の生活核、例えば江迎や吉井、世知原、柚木の場合で考えると、大野を乗り換えポイントとした街づくりを考えるべきである。大野へは世知原や柚木、吉井、江迎の一部が集積し、大野に来れば頻繁に都市軸交通を利用できる。既存の国道204号線を通るバス路線の1部でも、あるいは吉井支所発妙観寺峠経由のバスが江迎町の文化会館インフィニタス発大渡橋・妙観寺トンネル経由となれば大野へ短時間でアクセスできる。


《回答》
 繰り返しとなりますが、今回の再編実施計画では、南北に渡る長距離路線を北部からは佐世保駅まで、南部からは松浦町を終点として整理しております。
議員のお考えのとおり、今後は乗換による交通網の形成が重要になるものと考えておりますが、結節点の場所や費用面などの問題もございます。
 いただきました提言につきましては、トンネル等、バイパス経由による速達性、利便性の向上によって採算ベースに乗る乗車数を確保できるかなど、さまざまな問題もあり今後の研究課題としていきたいと思います。


第9問
 今回の質疑で強く感じるのは地域公共交通の責務、これからの時代において担うべき役割の観点が、私とは随分と違っているという事です。おそらく西肥バスや市バス、JRやMR、タクシー事業者など既存の担い手との調整が最大職務としての地域公共交通の部署であったと思う。ぜひ調整としての職務を今回の市バスと西肥バスの一体化において一段落させ、これからは都市整備部においてまちづくりの一環として再構築していただきたい。
 吉井町大渡橋・妙観寺トンネルを通る路線にこだわるのはこれが実現すれば佐世保西高、佐世保工業、西海、佐世保商業などに公共交通で20分30分で到達する利便性の高い地域となります。また江迎吉井世知原柚木、そうした地域から大野地区が都市軸の一翼を担い本市においても魅力的な核を形成する事となります。
 さらに2027年、佐々町からの西九州道の4車線が実現すれば定時性も確保され、江迎鹿町から佐々に山越えして西九州道を利用すればそうした地域からも先ほどの拠点とされた松浦町に30分ほどでアクセスできるようになります。要するに町の魅力が高まるグランドデザインが必要ではないでしょうか。
 市長のお考えをお伺いします。


《回答》
 本地域においては、バス事業が競合することで、路線の経営効率が良くなく、それを第一段階として改善し、かつ、既存のバス路線を維持することで、市民の足を確保することに重きを置いてバス運行体制一体化を行いました。
 今後も人の流れやまちの配置等は時代とともに変わってまいりますので、将来的なこととして、人やまちの形に合わせた公共交通をどうつないでいくのかということも検討していく必要があると思っております。その上で交通事業者の考え方ももちろんでありますが、現在実施しております都市計画マスタープランの見直しとの整合性を図るなどして市としてのまちづくりの方向性といった考え方をしっかりと持つ必要もございます。議員がおっしゃられるとおり、今後については新たな視点で検討していくことが重要であると考えているところでございます。

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