2019年9月26日木曜日

コンパクト型社会を支える社会教育・生涯学習のあり方について問う①

ネット放送です。
http://www.sasebo-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1090

 少子高齢化による人口減少でコンパクト化する地域社会において、衰退を食いとめるには、郷土愛や存在意義の認識などによる地域への帰属意識が必要である。また、そこで学び、自己実現することができる魅力的な地域でなければならない。そのためには、公民館活動による社会教育・生涯学習の充実が必要であり、今こそ社会教育・生涯学習の意義は高まっているとの思いから、その推進体制について問うものである。


問1
少子高齢化や都市部への集中などにより、地方:地域のコミュニティーの将来が心配である。都市計画・立地適正化計画ではコンパクトプラスネットワーク型の社会構造が目指されるが、各地域核生活核のコミュニティーが活力を維持するために今こそ社会教育が必要であると考える。
社会教育の理念の下、その時代時代に求められる政策施策があると思うが、今という時代に社会教育が担う意義をどのようにお考えでしょうか。今後、学校の統廃合などを含め地域がより集約化され、周辺地域は益々衰退へと向かう不安を抱えている。地域における社会教育:生涯学習をどのように考え、位置づけ、どのような体制でそれを実現しようとしているのかを、まずお尋ねする。

回答1 
 地域における社会教育・生涯学習の考え方と体制についてお答えいたします。
 地域における社会教育・生涯学習は公民館を拠点に展開しており、その公民館の役割は、社会教育法において、地域住民のために「実際生活に即する教育、学術および文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする」と定義されております。
 近年の少子高齢化など社会情勢の変化に伴い、その役割は個人の学習機会の充足のみならず、議員もお触れになりましたとおり、コミュニティ形成・活性化への寄与が重要視されるようになっております。公民館には、地域と連携し地域自身が課題解決に向かって活き活きと活動できるような拠点となることが求められていると考えております。そのため、公民館を拠点に人々が集い・学び・繋がるような機会の提供、そしてそのような人と人とを結びコミュニティに活力を生む人材の育成を責務と考えております。
 その公民館の体制でございますが、公民館は中央1・地区27の28館で全市域を網羅しており、その職員体制は各館の地域規模や付加される機能に応じて2名から4名で構成しております。 館長は嘱託職員が基本で、少人数職場における指揮系統を保ち、また地域との調整役を担うための素養をもつ者として、市管理職OBまたは校長OBを採用しています。
 職員は、公民館区の地域から公募し、社会教育や地域とのつながりに意を尽くしてくれる人材を選考試験を経て採用しています。
また正規職員は、公民館区が広く人口規模も大きい地区に対し、他館より煩雑となる事務を適切に処理し、また行政との関係をより密にすることを目的に配置しています。
ご指摘のように、地区公民館は地域の社会教育の発信拠点として、また地域の方々の活動拠点として、情報と人が集まり交わるコミュニティの形成にとって重要な場所であると考えております。その社会教育施設としての機能については、地域の方々のご意見を十分窺いながら意を尽くしてまいります。

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