2019年9月23日月曜日

これからの地域公共交通の在り方について⑤

ネット放送です。
http://www.sasebo-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1090

第7問 これからは提言である。
 都市計画・立地適正化計画で都市核・地域核・生活核そうした拠点にコンパクトに人口を集積し、その核の間を公共交通が担う、コンパクトプラスネットワークのまちづくりではネットワークとしての地域公共交通をシステムとして考えなければならない。そうなれば都市軸の交通、生活核から都市軸へアクセスする交通、都市核地域核生活核などの核の中の交通不便者対策としての地域公共交通、の3つに整理する必要がある。
 まずは都市軸の交通であるが、都市核とそれに隣接する大きめの生活核、私の認識では大野と早岐、つまり大野から佐世保駅、佐世保駅から早岐駅これを都市軸とし、この間においては待ち時間を気にすることのない間隔で公共交通が往来する、まずは都市軸の形成を図るべきと思うがどうか。
 その都市軸の形成においては、路面電車があればそれが一番効果的である。先般総務委員会においての行政視察で、富山市においては縮小されていた路面電車の再整備拡張とJR富山線の路面電車との一体化により、運賃200円均一の都市軸交通を実現している。また金沢市においては戦災にあっていないということで古く狭隘な街並みの中で「新しい交通システム」の導入が図られている。地下鉄やモノレール路面電車などが検討され、「軌道を敷設する空間は確保できる」との見解は得ているものの、過大な費用に対し実現性は乏しいような感じであった。そこで他市の例を参考に連結バスの社会実験を開始するとのことであった。
 そこでより具体的に実現可能性のある都市軸形成の交通を模索するとすれば、大野から佐世保駅間はバス路線、佐世保駅から早岐まではJR線の輸送改善や利便性向上で対応できるのではないかと考えるがいかがか。
 冒頭ダイヤ調整で中心部の非効率な過密は解消されたとのことでしたが、バス路線が佐世保駅を中心に組まれて、たまたま中心部にバスが多く往来しているので中心部のバス路線は十分ですよと言う事ではなく、私が必要性を考えるのは都市軸の交通と、都市軸へアクセスする交通との祖結節点・乗り換えポイントの整備、そして地域内交通や不便地域対策、役割分担をした交通システムと言う事です。ダイヤ調整や利用者と本数のみの観点で、これからの地域社会をどのように維持するのかと言う観点が欠落していると思うがいかがか。


《回答》
 今回の再編実施計画において、その基本的な方針(考え方)として、南北に渡る不効率な長距離路線の整理を行い、南部からは松浦町、北部からは佐世保駅へと発着地を変更し路線の短縮を図ることとしています。
また、往来する本数につきましても今回のバス運行体制一体化により、過剰と判断していた競合区間の減便を行ったものの、大野方面から佐世保駅方面は1時間当たり平均26便、復路は平均20便、早岐駅方面から佐世保駅方面は1時間当たり平均9便、復路は平均7便となっており、合わせてJR、MRが利用できる環境となっております。このことから完全な等間隔とはなりませんが、議員お考えの都市軸交通を往来する便数としては確保できているのではないかと考えており、特にその間の便数が不足するという声はこれまでも聞こえておりません。
議員ご紹介の新交通システムは、それぞれの都市の取り組みとしては興味深いものとは考えますが、現行体制において、その他のソフト面の対応等が必要かにつきましても事業者とも話をしてみたいと考えております。
いずれにいたしましても、現在、議員のお考えと同様に都市軸の交通、そこへのアクセス、そのための結節点、そして交通不便地区と公共交通路線の接続といった観点で地域公共交通の再編に取り組んでいるところでございます。

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