2018年7月21日土曜日

地域包括ケアシステムの構築について問う⑬

インターネット放送


4部「住まいと住まい方について」

88歳以上で要介護度3を超えると24時間介護の施設での生活が必要であると言われています。ただその状況になれば自動的にと言う事ではなく、ぎりぎりまで自宅での介護になるのが現実ではないかと思います。ぎりぎりの先に何か月も待たなければならないと言うのは厳しいですね。

(問21)
加齢の進行と居住の場の選択肢をどのように考えるか。在宅かサービス付き高齢者住宅のような施設か、また最終的には特別養護老人ホームやグループホーム。これらの施設の需要と供給体制はどのように考えられていますか。

●保健福祉部長
佐世保市では、重度な介護状態になっても、住み慣れた地域で自分らしい
生活を続けることができるようになることを目標に、住まい・医療・介護・予防・生活支援の充実を図っているところです。
ある程度自立され見守りの方がいらっしゃるような方であれば、「配食サービス」や「緊急通報システム」等のサービスの提供を行い、要支援要介護の状態であれば「ホームヘルパー(訪問介護)」や「デイサービス(通所介護)」、「福祉用具貸与」「住宅改修」、24時間定期巡回による訪問介護を行う「夜間対応型訪問介護」等の介護サービスを提供し在宅を支援しています。
 また、ある程度自立し常時見守りが必要で在宅が困難な方であれば「生活
支援ハウス」や「ケアハウス」、またある程度自立し経済的に困窮され在宅
が困難であれば「養護老人ホーム」、介護度が上がる前の入所を希望される
ようであれば「サービス付き高齢者住宅」をご案内しております。
 また、認知症の要支援要介護の方で在宅が困難であれば「グループホー
ム」、介護度が3以上で在宅が困難であれば「特別養護老人ホーム」、看護
が必要で在宅に復帰を希望されていれば「介護老人保健施設」等の施設のご
案内をしております。
 現在、佐世保市には特別養護老人ホームは20か所、グループホームは63か所、サービス付き高齢者向け住宅は33か所あり、入所待機者は、昨年4月1日現在、特別養護老人ホームとグループホームを合わせ、927人といった状況です。
 一方で空床は、特別養護老人ホームとグループホームを合わせ、41床あり、平成33年度以降に高齢者数が減少に転じるものと推計していることから、サービスが供給過多とならないよう、高齢者のニーズを十分に把握し、必要なサービスを見極めたうえで施設等の整備を図る必要があると考えています。

(問22)
待機者がある一方で空床も有る、このミスマッチの発生原因と対策はどのように考えるか。

●保健福祉部長
待機者がいる一方で空床があるミスマッチの状況についてですが、一定の介護度にならないと入れない施設があり、まだその施設の入所要件を満たしていない、医療機関や他の介護施設に入所されている、空きがある施設の場所や雰囲気、利用料金が希望に合っていない、といったことが、待機者が空きのある施設に入られない主な理由と思われます。
希望の施設に入所可能となるまでの間については、老人保健施設や別の特別養護老人ホームなど他の施設のサービスや訪問介護などの在宅のサービスを利用されているものと考えております。
また、入所している施設で対応できなくなった場合や在宅サービスでは生活が困難となってきた場合は、要介護の方であればケアマネジャーが、ご本人の状況に合った施設を探されます。また、要支援や自立の方であれば地域包括支援センターや長寿社会課において、本人の状況に合った施設のご案内をさせていただいております。
一方、介護度が急に悪化する等、施設入所を急がなければならないような場合は、施設によっては入所の優先度が上がることもあり、虐待で緊急性が高いような場合は、養護老人ホームや特別養護老人ホームへ措置入所させる場合もあります。

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