2018年7月4日水曜日

地域包括ケアシステムの構築について問う⑤

インターネット放送



私は今、認知症が日々進んでいく母と生活をしながら、月水金土の週に4日デイサービスを、また行政視察などで出張するときには2泊あるいは3泊、特別養護老人ホームのショートステイを利用し、平穏に生活をしています。
母には私と言う子供がいる事で介護にかかわるいろいろと煩雑な手続きをすることができましたが、私の3人の子供は地元で就職をしていないという現実を考えると、15年あるいは20年後、私が子供たちと一緒に生活しているか可能性は低く、むしろ高齢者夫婦、あるいは夫婦どちらか単身の高齢者と言う立場になることが予想され、ですから先程の質問の対象者は次の世代の自分自身の姿なのです。
老いると言う事は生身の人間として孤独死を始めリスクが高くなり、社会的には空き家が増え、それが危険な特定空き家になるなどコストが大きくなります。昭和20年代前半お生まれのいわゆる団塊の世代、この人口のボリュームゾーンの高齢化と共に社会はますます高齢化しそのリスクやコストはさらに大きくなる。
こうしたリスクを自分の事としてとらえ、住み慣れた地域で生活を重ね老後も安心して生活することができるようにする、これが「地域包括ケアシステムの構築」と言う事ではないかと思います。将来に対する不安、この不安と言うのは「無知」から生じます。まずは知ることが大事です。将来の姿を知ることができれば、備えることができます。この地域包括ケアシステムの概念図にある「本人・家族の選択と心構え」、です。

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