2018年10月9日火曜日

インバウンド対策について④


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先般スカイシー・ゴールデン・エラのサヨナラ寄港が報道されました。スカイシー・ゴールデン・エラは米国のクルーズ会社ロイヤル・カリビアン・クルーズと中国の大手オンライン旅行会社の合弁会社が運行していたそうですが、その合弁会社が解散し同船はドイツのクルーズ船社に売却されたとのことです。私は大きな資本を要するクルーズ船社がクルーズ船を運航し、営業のやり方として、船内の乗客枠を数社の中国旅行社に売却して、その中国旅行社がお客様を募りクルーズ船ビジネスが成り立っていると理解していましたが、そうでもないようです。ちなみに国際旅客船拠点形成港湾の事業においてこのロイヤル・カリビアン・クルーズと言う船社は八代港の共同申請社で、この八代港は本年1-6月期、前年比46%減となっている。


問4

同様に、本年1‐6月、博多21%、長崎12%、佐世保はわずかですが4%それぞれ減である。本市でクルーズ船観光に係る部局においてはクルーズ船の運航形態をどのように把握されているのか、また本市が共同で進めるカーニバル社においてはどのような形態なのか、把握されていますか、お尋ねをいたします。


港湾部長回答

お尋ねの「スカイシー・クルーズ」につきましては、議員ご説明のとおり、アメリカに本社を持つ世界第2位のクルーズ船社「ロイヤル・カリビアン・クルーズ」と、中国の大手オンライン旅行会社「C-Trip(シー・トリップ)」の合弁会社として設立されたクルーズ船社で、中国におけるクルーズ市場の急速な発展を背景に設立されました。佐世保港には平成27年以降、50回以上寄港いただき、佐世保港の知名度向上に貢献いただいたものと思っております。
現在、佐世保港に寄港する大半は中国発着のクルーズ客船ですが、「スカイシー・クルーズ」のような合弁会社の形態の船社は他にありません。
他の欧米系クルーズ船社は中国に支社を設け、クルーズ商品を現地旅行社に販売してもらう、もしくは自社で販売するという形態をとっており、船社と旅行社それぞれが独立したものとなっています。
この度の「スカイシー・クルーズ」の解散につきましては、非常に残念ではございますが、いかなる形態であっても、今後の市場の状況により市場への参入や撤退、クルーズ客船の配船数の増減は想定されることから、引き続きクルーズ船社や市場の動向に注視しつつ、状況に応じた効果的なポートセールスを行なってまいりたいと考えております。

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