2018年10月2日火曜日

イキイキ100歳体操から見る高齢者福祉政策⑥


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同じ保健福祉部においては「健康寿命延伸プロジェクト」と言う、これまた野心的な取組みもございました。現役時代からの予防・健康づくりの取り組みや、高齢者のフレイル(虚弱)状態へのケアが十分ではないために社会保障関係費が増加し、これが国家的な課題である、と言う認識のもとに、本市における地域課題を踏まえて官民共同及び社会全体で支援する枠組みの中で貢献するとなっています。


問8
 健康寿命延伸プロジェクトと連携する、あるいは健康延伸プロジェクトが切れ目なく総合事業へと延伸する、そうなれば厚みのある良い事業になると思うが、そのような考えは無いか。

保健福祉部長回答
健康寿命延伸プロジェクトは、健康寿命の延伸や健康づくりを起点とした地域経済の活性化などを目的としております。
 今年度の具体的な取り組みとしましては、個人の主体的な健康づくりの支援として、食・運動・測定(健診)などの分野で健康づくりの機会を提供する「佐世保けんこうマンス」の開催や、企業等における「健康経営」の推進、また「健康ポイント」の試行と枠組みの確立などに取り組んでいるところです。
このように働き世代の健康づくりを支援する取り組みが、ゆくゆくは元気な高齢者の増加と、介護保険計画で進めております高齢者の生きがいや社会参加の促進にも繋がるものと考えられます。
これらの元気な高齢者が継続的に介護予防に取組めるよう、健康寿命の延伸についても連携する必要があると考えております。


 この取り組みが順調に成果を上げると健康寿命が延伸し、ご高齢の方も心身ともに健康な60代後半の方や、健康ながらも身体能力が日に日に低下する80代後半の高齢者など、年代・世代も幅が広くなる。同時期に相対で支え合うと言う構図もあれば、心身ともに健康な時に支え、体力が落ちた時には支えて頂く、そうした年代や世代を超えて支え合う構図もございます。
そうなると支え合いが制度として定着し一般化しなければならないと思います。いわば支え合いの流通、ですが、そのためには工夫が必要でボランティアのポイント制度は有効であると思う。
 健康延伸プロジェクトにおいては「インセンティブに関する計画」として29年度に検討すると言う事になっていますので、そろそろ成果も発表されると思う。自治体や保険者の医療費負担額が減少するとの構想ですから、介護保険制度におけるこの総合事業はまさにど真ん中です。

問9
 ボランティアポイント制度の導入、いかがお考えでしょうか、最後にお尋ねをいたします。


保健福祉部長回答
支え合いの取り組みにおけるボランティアポイント制度の導入については、すでに運用を開始している自治体もあり、本市としては、支え合い社会の推進への有効性を検証するためにも、そのような先行事例を参考に、効果的で効率的な方法を研究してまいりたいと存じます。

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