2020年3月19日木曜日

学力向上と学期制変更について問う。⑧

ネット放送をご視聴ください。
http://www.sasebo-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1150

以下は実際の一般質問では時間の関係上まとめたのですが、このように進行する予定でした。現実との違いはネット放送でご確認ください。

 3学期制を2学期制にする際の行事の見直しで年間20時間、授業時間を増やすことができました。それがなくなります。一方でこれから、英語やプログラミング教育などの授業が増えます。新しい学習指導要領への対応という課題もあります。学校環境では学校の統廃合や通学区域の変更、さらには高校入試の制度変更への対応、など時間をかけなければならない課題が増加します。


 「2学期制によって学力が向上すると強調しすぎた」との総合教育会議における教育長の発言を冒頭示しました。今まさに同じ過ちを教育長は成されていませんか。3学期制に戻れば少なくとも以前のレベルに戻る、かのような足枷がすでにつけられていませんか。しかも学力向上対策という政策やそれを支える予算の議論がないままに。
 そのしわ寄せは現場の教師、また校長が一身に受けることになるのでしょうか。学力調査の点数がうまいとこ上昇しなければ次第に勉強とは、学力調査の傾向と対策の反復練習になるかもしれません。それは子供のための「確かな学力」を育むのでしょうか。


問7
 このことについて教育長のお考えをお伺いします。また3学期移行後の学力調査におけるKPI、令和3年度までに全領域で全国平均を上回るとの考えをすでに示されているとのこともお聞きしますが、どのように設定されるかお聞かせください。


回答7
3学期制に戻れば以前のレベルに戻るかのような足枷が付けられていないかとのご指摘にお答えします。
先に述べましたように、長年わが国に馴染んでいた3学期制を変更した理由の一つは、学力向上への願いでした。しかし、その目的が達成されなかったことから、これを機会として、3学期制が本来有している長所と、この10数年間の努力によって培われてきた本市の2学期制の長所のそれぞれを生かして、確かな学力はもちろん、豊かな心やたくましい体を総合的に育成していきたいというのが教育委員会の思いでございます。
今後は、この思いを、校長をはじめ、教職員のみなさんと一緒に共有して取り組んでいきたいと考えております。
つづいて、学力調査対策への懸念及びKPIの設定についてお答えします。
全国学力・学習状況調査では、新しい学習指導要領が求める学力として明示された「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力や人間性」の3視点から総合的に問題が構成されております。
そして、これらの能力は、課題を自らのものとしてとらえ、主体的・対話的な学びを進めながら、深い思考や確かな判断を重ねながら身につけていくものであり、単に過去の問題の反復練習等を実施することでは育成できないものと考えております。
そのようなことから、全国学力・学習状況調査を第7次佐世保市総合計画におけるKPIの指標として用いております。
佐世保の児童生徒に確かな学力を定着させるために、令和5年度には達成率100%、つまり、全国の平均正答率と同等を目指し、取り組んでまいります。

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