2020年3月15日日曜日

学力向上と学期制変更について問う。④

ネット放送をご視聴ください。
http://www.sasebo-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1150

 啄同時という言葉がある。学ぶ子供とともに教える教師の能力がどうなのかという課題がある。だから先ほどの研修などのメニューを充実させているものと思う。そこで学力調査のデータをより深く分析し、教える側の教師のスコアリングも必要ではないか、と職員の方に尋ねました。

問4
 学力調査での教師の評価を実施するということは、学力調査の目的と異なる、とのご意見でしたが、学力調査の意義・目的に対する見解とその具体的な根拠をお聞かせください。


回答4
学力調査での教師の評価、学力調査の意義・目的に対する見解についてお答えします。
文部科学省によりますと、学力調査の目的を、「全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証しその改善を図るとともに、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。さらに、そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。」とされております。
したがいまして、子供の実態を把握し、個に応じた手立てや、授業等に生かすこと。さらに、教師の資質能力の向上に向けて授業改善を進めていくための研修等に活用することが重要であると捉えております。
また、ご指摘の通り、学力向上のためには、教師の指導力の向上が非常に大きな意味を持つものであると考えており、先に申しあげました専任指導主事職の学校訪問や教育センターの研修講座も目的を同じにするものでございます。
しかしながら、学力の向上に関しては、さまざまな要因が相互に影響しあうことから、
学力調査結果を直接的に教師の評価とすることには適さないと考えております。
そこで、教師の指導力の評価については、学習指導や学級経営、校務分掌等の組織の中での役割等、しかるべき方法をもって、総括的に行っております。


コメント
 文科省が言っているからということではなく、地方自治の時代ですから自分自身で考えることが重要ではないか。かつて学力テストについては「旭川学力テスト訴訟」というのがあった。教育権について国にあるのか国民にあるのかなどが論点になったが、「学習権=子供の学ぶ権利」という考え方が示された。子供の学ぶ権利という観点からとらえれば教師が無能無気力であるのか有能であるかは教育の機会均等の上で重要である。だから先ほどの教師の研修なども行われていると思う。教師の能力の見える化は必要なことで学力調査のデータを活用することは決してその趣旨から外れるものではないと考える。

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