2020年3月29日日曜日

財政 「平成の大合併の成果について問う」③

ネット放送をご視聴ください。

http://www.sasebo-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1150

問3
私は合併にかかわる政策と合併地域それぞれの財政が、本市財政に一定の役割を果たしたと考える。先ほどの合併特例債や合併市町村振興基金による事業の他にも、合併算定替えの効果として、平成17年から令和元年までの15年間で累計354億円という財源を生み出している。また旧町が合併時に持ち込んだ基金がありますが特定の目的の基金で26億、それとは別に財源調整2基金に6町で32億組み込まれている。現在の佐世保市の財源調整2基金は平成30年度末で90億ほど、それを引けば58億ほどです。例年25億ほどが年初に一般会計へ繰り入れられ年末に基金へ戻され、民間企業ではつなぎ資金のような役割も担っていますが、58億のうちの25億か、90億のうちの25億かということは気持ち的に大きいものがあると思います。本市財政の厚みとはいえないまでも若干のゆとりは作っているのではないかと思う。合併による財政的な効果をどのように考えるか。


回答3
(財務部長答弁)
旧町と合併したことによって本市財政は厚みを増したのではないか とのご質問に対し、お答えします。
合併時に引継いだ基金については、平成17年度の4町との合併の際に約38億円、平成21年度の2町との合併の際に約20億円を新市の財源調整2基金または特定目的基金に引継がれております。
これらの基金のうち、旧吉井町の法師山トヨ「夢」基金や旧世知原町の金子奨学基金、特定農山村地域活動支援基金、旧宇久町の肉用牛振興基金、旧江迎町の施設整備基金などは、合併後も合併前の目的に沿って活用いたしております。
財源調整2基金については、旧6町との合併により、約32億円を引継いでおり、特殊要素を除く実質的な財源調整2基金残高の標準財政規模に対する割合で申しますと、合併前の平成16年度が約12%であったのに対し、平成30年度が約14%となっております。
合併にあたっては、基金のほかに、市債も同時に引継ぐことになります。引継ぎ後の市債残高は、平成17年度の合併においては、約980億円から約1,171億円、平成21年度の合併においては、約1,111億円から約1,209億円となっており、6町合計で約290億円を引継いでおりますことから、合併による財政的な効果としては、基金と市債を合わせた評価になると考えております。

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